第33回ゆうもあゲーム会・京都(2008年11月24日)

副題:卒業研究のテーマはボードゲーム!


今回も3連休の最終日休日。会場の予約しやすさの関係で、最近は3連休最終日が多いですね。
でも天気は雨。それでも午前中に39人。最終的にはスタッフ11人含め総勢69人が集まりました。有難うございます。
初参加者は19人。やはりお知り合い・口コミでいらした方が多かったです。

大学の卒業研究

大学ゼミの卒業研究としてボードゲームを題材にしている学生2人が、ボードゲームの研究のために夏頃から幾度か“ゆうもあゲーム会”へ来てくれています。
研究発表もまもなく。いよいよ大詰めの最終まとめに入ったそうです。

彼女たちの発表の目玉は、彼女たちのオリジナルゲーム“かさじぞう”。昔話の笠地蔵をモチーフとした協力型ゲームでした。
実際に手作りしたゲームをテストプレイするために、ゆうもあゲーム会・京都に持参されました。小さなお子さんにも遊んでもらうため、タイトルはひらがな表記にしたいとのこと。ちょっとこだわりもあっていいですね。
開場の10時から、常連ご家族を中心に6組ほどのファミリーに遊んでもらい、アンケートをされておりました。たぶんアンケート結果も卒業レポートに掲載されるんでしょう。

実際のゲームは、手作り感満点のすばらしい出来栄え。下の写真をご覧ください。
ゲームのコンセプト・ルールは彼女たち2人が考えたものの、作品として仕上げるところで、芸術大学関係の友達に協力してもらったとか。その協力者も今回は一緒に参加して、テストプレイの様子を写真に撮ってました。
卒業研究としてここまでやるなら立派なものです。正直感心しました。

かさじぞう
かさじぞう
作者の2人
木のボードに綺麗な絵が描かれていました。
お地蔵さんのタイルに止まった時に、中央のタイルをめくって笠の絵が出てきたら成功。
6体のお地蔵さん全部に笠をかけて上げましょう。
作者の2人です。
説明役と記録役に役割分担して進めてました。一生懸命なのでこちらも協力しようとの気持ちになります。

雪降る中を歩いていくと地蔵さんが雪をかぶっています。可愛そうに思い雪の中から笠を探します。うまく見つけると地蔵さんに笠を付けてあげます。6体の地蔵さん全てに笠を付けてあげると成功。参加者の勝ちです。
でも、吹雪マスに止まるか、吹雪タイルをめくってしまうと、大吹雪になります。大吹雪に6回出あってしまうと家に帰らねばならずゲームは負けになります。
“果樹園ゲーム”に記憶力を付け加えたような味わいのゲームに仕上がってました。

10分ほどで遊べるゲームですが、昔話 笠地蔵のお話も含め情感たっぷりにインストしてくれてました。笠地蔵ってお話を知らない子も多かったようですが、ゲームの方は皆さん楽しんでくれたようでなによりです。

テストプレイの話を最初メールで申し入れを受けた段階では、あまり多くを期待してませんでしたが、ファミリーゲームの楽しさのツボをしっかり抑えたルール構成、そして目を惹きつける小道具類のギミック。社交辞令でもなんでもなく予想以上のできばえ。
良いレポートが出来上がると思います。

かさじぞう
かさじぞう
かさじぞう
遊んでいるご家族の風景です。
最初は女の子ご家族ばかり3組ほど遊んでいただいてました。男の子の反応も知りたいとの希望により、後半は男の子ご家族にも遊んでいただきました。
総じて反応は良い感じでしたね。ご家族から自然な笑顔が出てましたから。ほのぼのするゲームです。

ミニゲーム大会

恒例のミニゲーム大会、今回のゲームは、トランプゲームの“うすのろどっこいしょ”と“ゴルフ”。
“うすのろどっこいしょ”は、地域によっていろんなネーミングで遊ばれています。シンプルに“うすのろ”と称しているところも多く、子供の頃に皆さん遊んだことくらいはあると思います。
“ゴルフ”の方は、逆にあまり知られていない遊びです。
ルールは簡単ですので、是非各ご家庭でも遊んで欲しいですね。

【参加者】20名 
【テーブル】各テーブル5名づつ 4テーブル

従来、テーブル分けはくじによる割り振りとしてましたが、今回年齢による能力差を考慮し、大人・子供と年齢を考慮しテーブルを分けました。大人だけのテーブル、子供だけのテーブルと分かれて遊んでいただきましたが、いつもとは違った交流もでき、これはこれで良かったと思います。

ミニゲーム大会案内
スタッフ説明
ホワイトボードにミニゲーム大会の案内を記載してます。
時間の都合がつくようでしたら是非ご参加ください。
運営スタッフ側の打ち合わせ風景です。
大会進行には、ゆうもあ一般参加者の方々のご協力もいただいております。いつも有難うございます。

【うすのろどっこいしょ】
手持ちのトランプを毎回1枚づつ交換し、同じ数字のカード4枚を集めるゲームです。
「うすのろどっこいしょ」の掛け声とともに、カード1枚を右隣の人に手渡し、左隣の人からカードを受け取る。これを繰り返してカードを揃えます。
うすのろ うすのろ ゲームのツボは、誰かがカード4枚集めてから。
4枚揃った人は、テーブルに置かれたマーカーを取ることができます。もし誰かがマーカーを取ったら、他のプレーヤーもマーカーを取ってもOKです。
マーカーには得点が付いており、30点、20点、10点、5点の4種。
反応が遅れた人はマーカーを取れません、この人はゼロ点。
自分のカードが4枚揃うのがベストですが、揃わなくても2番目にマーカーを取れば20点になります。カードを揃えるのも大事ですが、それよりも人の動きに注意する方が大事。
ゲーム始まった直後にカードが揃う時もあれば、なかなか誰も揃わずカード交換を繰り返す時もあり、いつ誰かが揃うのかドキドキ。 誰かが手を出した瞬間に大騒ぎ! 毎回大きな歓声が上るゲームです。

【ゴルフ】
ゴルフ 自分のカードの失点をできるだけ少なくする、運とカード選択のゲームです。
自分のカードは6枚。最初は2枚はオープン(表)ですが、4枚はクローズ(裏)。
自分のカード6枚合計の数値がマイナス点になります。毎手番、山札から引いたカードと自分のカードのどれか1枚を交換し、数字を小さくしていくゲームです。
数字が小さいほど有利かと言うとそれだけではない。上下に同じ数字のカードが並ぶと、どちらもゼロ点になります。これを狙う。
裏向きに伏せられているカードが表になるまで何か判らないのが面白い。引いてきたカードより伏せられていたカードの方が小さかったりすると、次の手番の人がラッキー。カードを山札から引くかわりに直前の人が捨てたカードを貰うこともできます。
こうして、誰かが6枚とも表になったら得点計算。
裏向きのままのカードの数値が小さいと良いのですが、これは運しだいですね。

優勝
表彰
優勝者のお姿です。
結果発表の瞬間を偶然撮りました。喜んでくれてこちらも嬉しいです。
表彰のもよう。
優勝者は、94点。2位79点、3位54点。

今月私が遊んだゲーム

今月私が遊んだゲーム :交易王
ゲーム会後のスタッフ仲間と遊んだゲーム:魔法にかかったみたい
インストしたゲーム :クラウン、果樹園ゲーム、ゴーストハンター、ケルト、よこどりゲーム、すすめコブタくん、テントウムシのおしゃれパーティー、カヤナック、ケルト、キャッチミー、果樹園ゲーム、ピット、ネコとネズミの大レース、

ゴーストハンター

7月のゲーム勉強コーナーとして初お目見えしたゲームですが、今回あちこちで何度も遊ばれておりました。ゲームパッケージが目を惹くのでしょうね。
見た目だけではありません。ドイツ子供ゲーム大賞の最終ノミネートにまで残った面白いゲームです。
ゴーストハンター 古いお城にオバケたちが暮らしております。オバケは、お城の中を飛び回って遊んでます。
皆さんは、飛び回るオバケを良く観察して、遊んでいるオバケを当てましょう。
オバケの姿は皆同じですが、オバケは両手にロウソクやジュースを持ってます。また首から鍵もぶら下げてます。これらの品や色や左右の向きがそれぞれ違ってます。これをヒントに、正しいオバケを当てられるでしょうか?
お城にはあちこちの窓が開いてます。お城の中でオバケを動かすと窓から姿がかいま見えます。
うまく当てると1歩前進。もし当てたのが自分一人だけだったら2歩前進。
最初にお城にたどり着いた人が勝ちです。

ゴーストハンター さてオバケはどのように動かすのでしょうか?
実は、お城の後ろ側で、磁石を使ってオバケを動かしているのです。
あまり早く動かすと誰も見分けられませんが、ゆっくりしすぎると簡単に見分けられます。
オバケのスピードと、通る窓の位置など考えながら動かすのがなかなか難しくかつ面白い。
オバケを動かすのも参加者が交代に務めます。子供たちはオバケを動かす方をやりたがるので、オバケ役が不足することはないでしょう。 順番を守ってオバケ役をやってください。


初参加のご家族と

午後2時頃に、2家族6人グループの方が来られました。別のご家族からの口コミで興味を持たれたそうです。
お子さんは4歳と5歳の女の子3人。さあ、何から遊んでもらおうか?
ゆうもあでは、親御さんも一緒に遊んで欲しい。でも親御さんは見ているだけで、子供さえ楽しめれば良いと思って来られる方が多い。 だから親御さんも一緒に遊んでもらうには最初が大事。一緒に遊んで楽しいことを感じてもらえれば、後は自然と一緒に遊んでくれる雰囲気になります。

すすめコブタくん
すすめコブタくん 小さな子が一緒に6人で遊べるゲーム。思い浮かんだのは、“すすめコブタくん”。このゲームは人数が多い方がいいです。
ゲームをお見せした段階で、可愛いと親御さんの関心を惹く。
自分の駒色を決めてもらって、さあ、ルール説明。簡単なゲームですが、4歳の子が判ったかな?まあ親御さんの方は理解してくれているので早速ゲームスタート。
子ブタの上に子ブタが乗っかるのに大喜び。乗っかった子ブタを一緒に背負って進むのに歓声。初心者受けする良いゲームです。
4歳の女の子が、赤の3の目ばかり振る。数字そのものは悪くないのですが、何故だか人の上に乗っかることが無い。おかげでこの子だけが遅れちゃいました。心の中で、黒の1か3(もう一度サイコロを振れるチャンス)を願ってましたが、願いはかなわずとうとう最下位。
このゲームは2回遊びました。出だしのゲームとしてはまずまずかな?

おしゃれパーティー
小さな子用の6人ゲームってのはあまり無い。そこで続いて、“おしゃれパーティー”。協力ゲームなので、これなら人数の制限は無い。
おしゃれパーティー おしゃれパーティー これまたテントウムシの駒が可愛い。
ゲーム舞台の説明をし、テントウムシ駒とアリさん駒の説明。ゲームに物語があるところが好きです。
テントウムシ達は順調にキスをしていく。女の子達が選ぶと、何故かほとんどキスを嫌がらず、毎回2回、3回とキスに成功。
おかげで、比較的簡単にテントウムシのおめかしは完了。見事ゲームクリア。パチパチ(拍手)。

好評(だったかな?)につき、続けて2回目スタート。


ご家族6人で遊ぶ雰囲気も作れたのと、この年齢でも遊べる6人ゲームが多くないので、この後は4人、5人ゲームを3種遊びました。

カヤナック
予想通り、15匹では止まらず、最後まで穴を釣っておりました。
果樹園ゲーム
カヤナック

果樹園ゲーム
3度遊びました。そして3度ともカラスに負けました。長いゲーム経験でも3連敗は初めて。1度くらいは大喜びさせて上げたかったおですが、残念。さすがに4度目は私も勧めされませんでした。


ネコトネズミの大レース ネコとネズミの大レース
本日ラストのゲームとなりました。4人ゲームなので、女の子2人が1チーム。親子で1チーム。大人2人がそれぞれ1人づつ、で遊びました。
4匹ともネコから守ろうとした人よりも、終点のチーズの国へ2匹到達した女の子ペアチームが勝ち。
これも気に入って、2度目を遊んでおられました。

ということで、全て私のページでも紹介している5種のゲームをほぼ2回づつ遊んでいただきました。
終了後気にいったゲームを尋ねると、女の子達はそれぞれ気に入ったゲームを答えてくれました。さすがに“果樹園ゲーム”だけは名前が出てこなかったです。次回は、“果樹園ゲーム”の嬉しさを堪能してもらいたいですね。また来てね!


いつものように、ゲーム会で撮ったその他の写真を紹介しておきます。

カエルの飛び込み大会
パウワウ
よこどりゲーム
カエルの飛び込み大会
パウワウ
よこどりゲーム
ボールをカエルジャンプの要領で飛び込ませます。
狙って飛ばせるようになるとさらに面白いです。
頭にカードを刺して変なゲームですが、こうすると自分のカードだけが見えない。
皆の声を聞いて自分のカードを推理するゲームです。
誰が一番素早いか?
カード争奪のバトルが始まります。
キャッチミー
スコットランドヤード
ワードバスケット
キャッチミー
スコットランドヤード
ワードバスケット
狙った色のネズミを捕まえろ! 逃げるのだ!
判りやすいアクションゲームですよ。
泥棒と警官の追いかけっこゲーム。
泥棒役を子供達がかわりばんこにやってます。小学生の女の子が24時間逃げ切りました。
しりとりをスピード感あるゲームにしました。
でも単純なしりとりではありません。

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