小学生中学年から楽しめるゲーム


この部屋では、小学生中学年、つまり9歳か10歳くらいからを対象としたゲームを紹介します。


小学生も3、4年生くらいになると、足し算、引き算、簡単な掛け算を暗算できるようになります。この暗算できるかどうかがゲームする際に大きく影響してきます。数字の計算を意識しなくとも頭の中で考えてゲームの指し手を選べるようになるとゲームの幅が広がります。
ところが大人と同等に遊べるかというとまだそうじゃない。駆け引きの要素が強いゲームや複雑な構成のゲームだとまだ少し荷が重たいという感じです。かえってゲーム選択に困るかもしれません。もう少しの成長が待ち通しい年頃です。


ポケモンカードゲーム2人対象年齢:9歳以上メディアファクトリー
ポケモンカードゲーム
今更かもしれませんが、ご存じポケットモンスターのカードゲームです。
カードゲームが売り出されており、と同時にキャラクター物のゲームもたくさん作られていますが、このポケモンカードゲームはキャラクターそのものがゲームにうまく生かされており、大人が遊んでも十分に、いやとっても面白いゲームとなってます。
このカードゲーム、子供たちの間でのブームそのものは98年がピークだったようですが、ゲームそのものの魅力から一過性に終わらせるには惜しく、ファミリーでも遊んで欲しいゲームとしてここに掲載します。

ピカチュウ
各自の60枚1組(これをデッキと言います)のカードを持ち寄り、相手と対戦します。
カードには自分の手足として闘うポケモンカード、ポケモンの能力を使うのに必要なエネルギーカード、そして特殊な能力を持つ使い捨てのトレーナーカードの3種を組み合わせて60枚のデッキを作ります。
ポケモンカードには6種類の属性があります。たとえば火の属性は水に弱く、草に強い。水は火に強いが草はあまり得意でないなどの性格が設けられており、さらに進化系のポケモンは進化すると強くなる傾向があります。
トレーディングカードゲームの魅力の一つはこのデッキ組にあります。どのような属性で構成するか、進化系はどれを使うか、はたまた攻撃型のデッキとするか、長期戦型デッキとするかなど考え出すときりがないですが、対戦相手を想定したこのデッキ組みの時間こそこのカードゲームの至福の時です。まあ、これもゲーム対戦している時が面白いからこそデッキ組みが楽しいのですが。
そして自分のお気に入りポケモンが期待通り進化した時はそれだけで嬉しいものです。

ポケモンカードゲームは子供でも遊べるようにルールは判り易くされていますが、いろんな能力を持つポケモンが多数おり、かつトレーナーカードとのコンビネーションを考えるのは結構複雑です。カードも漢字で記載されてますので、ゲーム対象年齢はどうしても小学生中学年以上になると思います。まあ、子供はカードの文字が読めなくても覚えてますが。(^^;
トレーナーカードが無ければ小学生低学年でも遊べるとは思いますが、本当に楽しいのは自分でデッキを組み、トレーナーカードを絡めた作戦を展開する事でしょうから、かなり高度なゲームの部類に入ると思います。私の上の娘(今11歳)でもまだまだ読みが浅いです。それだけやりこめばやりこむほど大人でも面白いゲームです。

(6歳の時の娘の反応)
娘はポケモンは大好きですがこのゲームは見ているだけでした。
まずカードの漢字が読めないし、とてもトレーナーカードの意味まで理解して遊ぶにはほど遠いと思ってました。
対戦中
でも私と上の娘とで遊ぶのを見ていて雰囲気を覚えたのか、トレーナーカード抜きで遊んだらそれなりに遊べました。当然少しはハンディを付けてあげましたし、デッキ組みも娘の方に良いカードを多くしてます。
ハンディを付けはしても、ゲームそのものに特別手加減しなくて遊べたので親の方もそれなりに楽しんで遊べました。
コインをトスする時はラッキーラッキーとうるさく叫んでます。※
※カードによってはコイントスで表が出た時だけ効果のある能力が結構多くあります。
コインの表面にはラッキーという名のポケモンが描かれており、ラッキーラッキーと叫ぶのは 表面が出て欲しくて描かれたポケモンの名前を呼んでいるだけです。英語を叫んでるのではないです。

(上の娘の反応)
上の娘は10歳頃からこのゲームを私と遊び出しました。世の中の子供たちがこぞってポケモンに染まっており、公園に行くと小さな子供までがこのカードを集めて&交換して喜んでました。ところが実際にゲームした事がない子が多かったので、じゃあ娘と遊ぼうかということで始めたのでした。
元々ポケモンが好きで、かつゲーム好きな娘のことですから直ぐにこのゲームにも馴染んでくれました。おかげでそこそこの出費は覚悟しなけりゃならなかったですが。(^^;;;;
最初の頃はトレーナーカードの使い方がへたで、折角良いカードを持っていてもうまく使いこなせませんでしたが、最近では経験を積んで少しは前より手応えが出てきました。それでも私のサイドカード6枚に対し娘の方は4〜5枚程度と少しハンディを付けて遊んでます。
小学校の仲間とカード交換して良いカードをどんどん手に入れてくる娘がちょっと羨ましい父親です。
この子のお気に入りデッキは、リザードンデッキと、フーディンデッキです。・・・って書け書けって娘がうるさく言うもんだから書いときます。


アップル トゥ アップル4〜10人対象年齢:9歳以上ビバリー
アップル トゥ アップル
多人数で遊べるパーティーゲームです。
パーティーゲームらしく勝ち負けを競うのが目的ではなく、仲間との笑いを楽しむゲームです。

緑のカードと赤のカードとの2種類、それぞれ沢山のカードがあります。
アップル トゥ アップル
緑のカードはお題のカード。毎回1人づつがお題を出す人になり、緑のカードを読み上げる。
緑のカードには、“きれいな”とか、“重要な”とか性質や特徴を表す言葉が書かれている。
出題者以外は全員回答者。回答者は手札の赤いカードからお題に合ったカードをそれぞれ1枚出す。
出揃った赤いカード、出題者はこの中からお題に合うと思うカード1枚だけを選び出す。選ばれたカード出した回答者が1ポイント獲得。
早く一定のポイントを獲得した人が勝ちになる。

ルールは以上だが、楽しさのポイントは出題者の選択にある。
出題者はお題に合ったカードを1枚選ぶんだが、選ぶカードは自分の好みで選んで良い。
“かわいらしい”ってお題で、「アリ」、「スーパーモデル」、「チワワ」、「私の心」、「大仏」ってカードが出されたとして、出題者が「大仏」が“かわいいらしい”と思えばそれが一番かわいらしいのです。
ちょっと極端な例だったかな? でも雰囲気は伝わったよね?
出題者は、誰がどのカードを出したか推理しながら、自分が一番気に入ったカード1枚だけを選べる。回答者は、自分のカードが選ばれるかどうかをドキドキ待つ。この瞬間が楽しい。
回答者側は、いかに出題者の嗜好に合ったカードを選ぶのかもポイント。男性女性、その人の年齢、趣味や嗜好をとらえた回答なら、選んでくれるかもしれない、と考えながらカードを選ぶ。

アップル トゥ アップル
もう一つ、受けを狙うカードも強い。
人数が多いほどカードが沢山出された中から選ぶので、楽しいです。時にはとんでもない回答や、変なことまで連想しそうな回答が出てので大笑い。
たとえば、「男らしい サザエさん」とか、「忘れられない 住宅ローン」とか。ツボにはまると笑いが止まりません。
老若男女、沢山の人が集まった時に大笑いしながら遊べる良質のパーティーゲームですね。

(10歳の娘の反応)
カードの言葉には小学生では知らないような用語が多いです。人名や地名もあるので、子供たちが知らない言葉だったら、カードは無条件で交換して遊んでいます。大人から見るとちょっと難しいと感じがちですが、不思議なことに子供たちは大喜びして遊んでます。
大笑いするところが大人とちょっと違うのもまた不思議。大人と違った連想して喜んでいるのかもしれない。なにわともあれ大喜びして遊ぶんですから文句ないですね。
我が子だけが特別ではないみたいです。娘の友達が遊びに来ても一番に遊びだすゲームが、アップル トゥ アップル。
人数が多いほど面白いと思っているのですが、3人や4人でもこのゲームをやりだす。そんな人数で面白いかとこちらが心配になるが、友達の子も遊びたがるのだから大人が心配することもないのだろう。アップル トゥ アップルと、ハラハラドキドキ相性チェックゲームと、2種類のワードゲームを交互に遊んでいる。
女の子だけかと思いきや、男の子の友達も気に入ったと、続けて遊びに来た。我が家が賑わっているのはとにかくいいことだ。

(上の娘15歳時の反応)
中学生ともなると、さすがに判らない言葉はない(はずである)。
女子中学生ってわいわいキャアキャア、このゲームうってつけの年齢である。
ゆうもあゲーム会で初めて遊んだ時からお気に入りで、購入してからは、学校クラブの学外活動とかにも持ち込んで遊んでいる。クラブともなると、女の子が沢山寄り集まっているのでさぞかし賑やかで楽しいだろう?
笑いが止まらず忘れられないカードは、“セクシーなブルドッグ”なんだって。
人それぞれ笑いのツボがあるようで、誰が遊んでも楽しく遊べること請け合い。


ハイパーロボット2〜10人対象年齢:9歳以上Hans im Gluck
ハイパーロボット
駆け引きを楽しむというよりも、答えを見つける早さを競うパズルのようなゲームです。
参加人数を2〜10人までとしましたが、ボードさえ取り囲めるならもっと沢山の人数でも遊べますし、1人遊びでも楽しめます。

ハイパーロボットボード
ボードには色が異なる5体のロボットがあります。指定されたロボットを指示された場所へ何手で動かせるかを考えるゲームです。
問題はロボットの動かし方。このロボットはかなり旧式のタイプです。一旦動き出すと途中では曲がれません。真っ直ぐ進むだけです。その上、何か障害物にぶつかるまでは止まりません。つまり、曲がるためには何かにぶつかって止まり、そこから方向転換するしかないのです。
たとえば、赤のロボットを所定の位置に動かそうとする場合、赤のロボットをあちこちに動かしてみて、うまく目的地に着けばいいですが、数手で着く場合もあれば数十手を要する場合もあります。どうしたって着かないこともあります。
誰でも最初は、指定された色のロボットだけをあれこれ動かしてみるのですが、別のロボットを動かして途中でブロックすると、10手掛かっていたところが2手で行けちゃうってこともあるのです。
これがこのゲームの面白いところ。
指定された色のロボットだけでなく、別の色のロボットも動かして最短ルートを探しましょう。頭の中で幾つものロボットを動かすので、結構難しいですよ。頭を使わなきゃダメ。
このゲーム、頭が硬い人はダメかも?いろんなパターンを組み合わせつつ、一つづつ可能性を探っていく。それも人より早く見つけないとダメなのです。

最初に見つけた人は、砂時計をひっくり返す。砂が落ちきるまでは他の人にもチャンスが残っていて、最初に人より少ない手順のルートを見つけると回答権が移る。答えは幾とおりもあるので、諦めちゃだめ。次々と短縮ルートが見つかる時もあるのです。
砂時計が落ちきると、最短ルート見つけた人が回答。たくさん当てた人の勝ちです。
ロボット駒

ボードを囲めるのであれば何人でも参加できます。ゲームサークルで遊んだときなどは、10人くらいがやっていることもありました。最初は3人位で遊び出しているのですが、簡単なゲームなのでしだいに人が集まってきて、最後は大人数ってことがしばしば。超人気ゲームの一つと言ってもいいでしょう。

頭の中だけで考えるゲームなので、かなり得意不得意が出てしまうゲームですね。勝ち負けがかなりはっきり出てしまいます。
ゲームBOXには10歳以上と記載されてますが、実はかなり低年齢の子でも遊べるのです。事実、ゆうもあゲーム会では、6歳の子が大好き。小学生低学年で喜んで遊んでいる子もたくさんいます。とりあえず私のページでは9歳以上としてます。
が、ルールそのものは簡単なので、小さなお子さんでも一度遊んで見てはいかがでしょうか?親が気づかない意外な才能がお子さんにあるかもしれません。

百町森ってお店のページに遊び方紹介されてますので、参考までにリンクしておきます。 http://www.hyakuchomori.co.jp/toy/item_game/pages/alex_robots.html

(上の娘16歳時の反応
上の娘は、一度で気に入りました。私としては、娘が苦手なゲームと勝手に決め込んでいただけに、実に意外でした。私自身それほど得意でないからなのです。
最初は下の娘も入って3人で遊んでましたが、どうやら下の娘より上の娘のセンスに合致したようです。
娘が暇な時は、「遊べ、遊べ!」と催促がうるさいのですが、“ハイパーロボット”だと2人でも遊べてしまいます。
何度か遊んでいるうちに、娘もコツを掴んできました。自駒だけを動かして辿り着くシンプルなパターンだと、断然娘の方が早いです。でも別駒をブロックに使う複雑パターンだと、私の経験が勝ります。トータルでは僅差だとしても私の勝ち。
でも、昨日初めて負けました。それも5ポイントもの大差。
娘は大喜び。これからもっとこのゲーム遊びたがるかもしれません。


ボーナンザ3〜5人対象年齢:9歳以上AMIGO
ボーナンザ
豆を植えて、大きく育てて収穫する、相互援助的助け合いのゲームです。
普通のゲームだと、相手の邪魔をしたり足の引っ張り合いもあるのですが、このゲームの場合、相手と交渉してカード交換することにより双方に利益がもたらされる。この温厚なゲーム性が女の子に気に入られるところです。
娘2人も大好きですが、ゆうもあゲーム会でも女の子に人気のゲームです。

でもルールが独特で文章で説明するにはチョット難しいです。ツボとなる部分だけ説明してみましょう。
豆カード
得点を得るには、自分の畑に豆を植えて育てる。育てるためには、同じ種類の豆カードを繰り返し植えていく。1つの畑には1種の豆しか植えられないので、手札のカードの中から不要なカードを他の人と交換してお互い必要なカードを植えてあげる。
ゲームのポイントは、
・手札は配られた順番を入れ替えてはいけない。先に手にしたカードから順に畑に植えねばならない。
・自分の手番では、手札の一番手前の1枚または2枚を自分の畑に植えなきゃならない。
・植える時、空き地の畑が無ければ、育てている豆を引っこ抜いて植え替えねばならない。
自分の畑に必要なカードは2種のみ。では、いらないカードはどうするのか?
そうです、このカードを欲しい人と交渉してカード交換するのです。
自分がいらないカードでも、たいていの場合は他の誰かは欲しがっているはず。うまく話を持っていけば、自分が欲しいカードと交換できます。

交渉と聞くと難しそうですが、いらないカードを受け取ってくれる人を探すだけなのでゲーム慣れしてない人でも簡単。下手に欲張って、交渉を有利にしようとタイミングを推し量ったりしていると、逆に不要なカードが残ってしまう。
自分の手番に最低1枚は畑に植えるのがルールなので、邪魔なカードが残っていると、育ちかけた豆を引っこ抜いて植えねばならない。ああ、もったいない、ってことになっちゃいます。
豆はたくさん植えれば植えるほど高得点になりますので、育ちきるまでは植え替えない方が得なんですね。
実際にはもう少し細かいルールがありますが、まあ、上に書いたような按配でゲームが進みます。判るかな?

ここでポイントなのが、カード交換する人お互いに得するところですね。自分のいらないカードを上げると相手が喜んでくれて、自分の欲しいカードをくれる。仲良く交換してみんなHappy!
ここが女の子に好まれるところじゃないでしょうか?

(上の娘16歳時の反応)
上の娘はこのゲーム弱いです。何回遊んでも必ず負けます。何故弱いのかそれが不思議。下の娘なんかよりずっと上手な交渉してます。相手の足元見ながら1対2のカード交換を要求してきます。すんなりと交換に応じず、ちょっとでも得しようと考えている娘。でもそれが災いしてるんでしょう。
自分が得することだけを考えていると、カード交換のチャンスを逃してしまうケースがあり、育ちかけた豆を途中で抜かねばならないときもある。時には相手に有利なカード交換だとしても、自分に不要なカードはさっさと無くす方がいいのかも。
豆カード

というわけで、一度も勝ったことがない上の娘。本当にこのゲームだと勝てない。それでもゲームそのものは好きで好んで遊んでいる。どこか楽しいところがあるのでしょう。
ところが一度だけ勝ったことがある。(2005年2月現在)
今年の正月、実家に行った際、姪も一緒に4人で遊んでいた時、ついに初勝利を手にする。このゲームを遊び始めて1年以上、一度も勝ったことがなかったと思う。
いつもは3人で遊んでいるが、3人だと手番が回ってくるのが早いので、カード交換も早める必要性があるのだが、4人だと交換チャンスが多くなるのが勝てた要因じゃないのかな?

(下の娘11歳時の反応)
さて、下の娘の勝率は5割を越える。そう私よりも優勢。でもちょっとハンディを付けてます。3つ目の畑が1ターラーで買えること。
豆とターラー
豆を植える畑は2つだけしか持ってませんが、3ターラー払えば3つ目の畑が持てるんです。この3つ目の畑購入費用を安くしてハンディとしている。(これは上の娘も同じ条件です。)
下の娘は、上の娘と対照的。いらないカードがあったら、後先考えずに直ぐに交換しちゃう。交換カードの損得なんて関係ない。時にはタダだったとしても不要カードは人にあげちゃう。そこは潔い。
このあたり、姉妹でも如実に性格の差が出ている。下の娘はお人よし。
上の娘の名誉(そんなのあるかな?)のために言い添えておくと、絶対普通のゲームだったら上の娘めの方が断然強い。なにより目ざとい。利にさとい。
下の娘はおおらかな性格している。人にやさしい。争いごとは大嫌い。
でも、このゲームの結果は、前述したとおり。ここが不思議だ!要は目ざといわりに、緻密な計算と駆け引きに弱い長女の姿と、おおらかで人に機嫌よくカード提供して、その見返りにあれこれ貰っている下の娘の姿が反映しているのかも。

どちらにしても娘2人とも大好きなゲーム、ということでは一致。よく一緒に遊んでいる。

ゲームの質としては、大人向けのゲームです。大人のゲーマーにも評価が高いゲームで、ショップでの売り上げ上位に来る人気商品です。その点ゲーム慣れした人にでもお勧めできるゲームです。


ナイアガラ3〜5人対象年齢:9歳以上ツォッホ
ナイアガラ
ゲーム箱がそのままナイアガラ瀑布のステージになるのが驚き。透明プレートが移動して瀑布から落下するギミック・アイデアが本当に凄い。考えた人が凄い。
さらに、宝石が色とりどり綺麗。川を探検するカヌーボートも良い。ゲームに慣れていない人でも、見ただけで遊んでみたくなる素晴らしいゲームです。

どのように遊ぶのかを説明する前に、まずはゲームデザインの素晴らしさを解説したいです。
ゲームBOXをひっくり返して、その上のボードを広げます。ボードの片方は箱から垂れ下がるように設置すると、そこがナイアガラ瀑布になります。ここからボートが落っこちないように注意しましょう。
透明なアクリルボードが川を示します。アクリルボードを川上から1枚づつ差し込んで、川の流れを表現します。アクリルボートの上に乗ったカヌーボートは、時間と共に下流に押し流されていきます。
秀逸なのは、アクリルボードの動き。ナイアガラ川は瀑布として落下する手前で川が左右2手に分かれています。 アクリルボードも左右交互に押し流されていく。何の細工も無いのに交互に川は流れます。うまく作っていると関心!遊ぶ前にアクリルボードを触ってみたいと思うゲームです。

ナイアガラ
ゲームのテーマも面白い。ナイアガラの洞窟に隠された宝石を集めるゲームです。洞窟は川からしかは入れないため、カヌーボートを操って宝石を集めます。早く5色の宝石を集めるか、7個の宝石または、同色3個の宝石を集めると勝ちです。
宝石を手にするためには、ボートを漕ぎ進めます。進みたい数の札を伏せて一斉にオープン。札の数字は1〜6。出した数字分だけボートが進みます。宝石を積み込むにも2の数字分が必要です。札は使い捨てだが、全ての札を使い切ると札全部戻ってきて再度使えます。
全員のボートが動き終わると、川が流れます。その手番で一番小さな数字を出した人の数だけアクリルボードが差し込まれ、ボートを乗せて川下に流れます。
川は大雨が振ると流れが早くなり、天気だとゆっくりと流れます。天気が悪い時は注意です。うっかりするとボートが流されてしまい滝から転落してしまいます。
天気もプレーヤーの思惑でコントロールできますので、不利と見れば雨を降らしたりもできます。
川の流れの速度も計算しながら、うまく宝石を手に入れねばなりません。
他人のボートから宝石を略奪するために、他のプレーヤーの出す数字を推理する要素もあります。

宝石を集めるという勝利条件が判りやすく、誰でも遊びやすいゲームですが、相手の出す数字を読みあい駆け引きは満載です。
子供さんでも遊べますが、駆け引きは大人も引き込む魅力に溢れています。見た目が素晴らしいだけでなく、ゲーム性も高く、飽きずに何度も楽しめるゲームだと思います。

ナイアガラ
(ゆうもあでの子供たちの反応)
一応作戦的にあれこれ考える要素があるので、9歳からに分類してますが、遊ぶだけでしたら7歳の子なら充分楽しんでくれると思います。ちなみにゲームBOXには8歳からと記載されています。
この間なんか、7歳、7歳、5歳の子が3人だけでこのゲームを遊んでました。びっくりしました。

5色の宝石が綺麗で、それを集めるだけでも楽しくなってきます。でもそんなに簡単には手に入らないので、宝石を貰えたらそれでけで大喜び。小さな子にとっては、かなり手ごたえがあるゲームだと思います。そういうゲームを喜ぶ子もまたいます。

川の流れが早くなったり、ゆるやかになったり。ボート略奪の駆け引きと、毎回展開が変わるので、繰り返し遊べるゲームです。そこそこゲームが好きなご家族でしたら、家族一緒に遊ぶゲームとしてお薦めしたいゲームです。

(下の娘12歳時の反応)
まずは、アクリルボードの動きに喜んでました。この辺りの反応は、私とまるっきり同じ。
アクリルボードが滝の手前で左右に交互に分かれるのが不思議に感じたようです。どうして交互にうまく分かれるのでしょう?よく観察して理由を考えてください。
5色の宝石が綺麗。シンプルに宝石を見て喜んでました。幾つになっても反応は変わりませんねぇ。


スコットランドヤード2〜6人対象年齢:10歳以上
スコットランドヤード
ロンドンを舞台にした警察と泥棒の鬼ごっこのゲームです。逃げる者の名は、Mr.X。そして追いかける警察はスコットランドヤード。
鬼ごっこと言っても外を駆け回るのではない。ボードの上でMr.Xが逃げ回る。Mr.Xが今どこに逃げているのか推理して追い詰めていくゲームです。
ゲームボードには、199箇所のポジションがあり、そのどこかにMr.Xが隠れている。Mr.Xは1時間に一度移動する。移動手段は、タクシーにバス、地下鉄、それに必殺技の海上船。
警察側も同じく1時間に一度移動する。警察の人数は5人。この人数でMr.Xを追い詰める。
最初の1時間目には、Mr.Xは街のどこにいるかは判らない。初めて判るのは、3時間目。Mr.Xが移動した直後。ボード上にMr.Xを示す駒が置かれる。
さあ、警察部隊は、Mr.X目掛けて殺到する。と言っても、移動手段は、タクシーにバス、地下鉄の3種。警察部隊は海上船は使えない。
スコットランドヤードのボード
街の反対側だと、Mr.Xに近づくだけでも4,5時間掛かってしまう。だから、Mr.Xが出てくる直前にどこにいるかはかなり大事。
Mr.Xは、3時間目に場所を明かすが、4時間目にはまた行方をくらましてしまう。そして1時間に一度移動し続け、次に姿を現すのは5時間後の8時間目。こうして行方をくらましては、5時間ごとに姿を現します。
警察部隊は、Mr.Xの行き先を推理しつつ、包囲網を作って行動範囲を狭めていきます。
Mr.Xのいる場所に警察が動くか、警察のいる場所にMr.Xが動かねばならなくなったらMr.Xは捕まってゲーム終了。
もしMr.Xが24時間捕まらずに逃げ切ったら、Mr.Xの勝ちです。

Mr.Xは5時間ごと以外は姿を現しません。でも、移動に使った乗り物の種類だけは判るのです。だから、移動先が少しは読めます。
姿が見えないMr.Xの移動先を警察仲間と相談しながら推理するところがこのゲームの醍醐味です。
Mr.Xの性格も考えます。警察が手薄なところを狙って移動してくるのか? はたまたその逆を突いて、警察が移動しそうな方向と逆側に動くのか? 
5時間ごと姿を現すごとに、警察の包囲網は狭まってきます。しだいにMr.Xの動きは制限されてきます。ここからが勝負の時間。常に安全策を取って逃げていると、いずれ身動きできなくなる時がくるはず。どこかで警察包囲を突破する動きが必須になります。
ここで役立つアイテムが2つ。
1つは、「ダブル移動」。Mr.Xだけが2時間続けて2回分移動することができます。うまいタイミングで使用すると、1回目の移動後に姿を現したと思ったら直ぐまた移動して、どこかに行方をくらますってことができます。
2つ目は、「シークレットチップ」。普通は移動した乗り物の種類を明かしますが、シークレットチップを使うと、何の乗り物を使ったが判らなくなります。さらに、「シークレットチップ」を使うと、海上船に乗ることができます。
「ダブル移動」が2枚、「シークレットチップ」は5枚をMr.Xは持っています。これをうまく使いこなすことができるか?

警察側は、まずはチームワークが非常に大事。皆でMr.Xの動きを推理して、逃げ道をふさぎながら包囲していきます。とは言え、完全な包囲は不可能。警察側は使える移動チップの数に制限があり、同じ乗り物ばかり利用していると途中で動けなくなったりします。先を読んだ計画性も大事なんです。
はたしてあなたはMr.Xを捕まえられるのか?

パーツいろいろ
(娘たち(20歳と15歳時)の反応)
Mr.X役を娘たちが交互に演じ、残った方と私が警察役。2人で5人分の警察コマを分担。大抵は私が2つ担当し、娘が3つ。
Mr.X役の娘は、警察がどちらに動くのか「ドキドキする!」そうです。特に警察の動きしだいで捕まりそうな場所の場合、どっきんどっきんする。
警察側2人は、ある程度話し合って行動を決めますが、動かす本人の勘で決める部分もある。それでも大事なポイントは私が指摘して押さえて行くので、基本的には意思統一された動き。
これまで逃げ切りは一度も無く、ほとんど18時間(4回目出現)までに捕まっている。一度惜しいところまで行ったこともあるが!
我が家では、Mr.Xの出現場所とその後の軌跡推理用にマーカーを置くことを許可しているので、警察側有利なゲーム展開です。これで18時間まで逃げたのなら上出来でしょう。
でももう少しってところで捕まるのが一番ハラハラして面白いのかもしれません。

(ゆうもあでのご家族の反応)
そこそこゲームに慣れてきたご家族が遊んでおられます。さすがに誰にでも勧めるって訳にはいきませんが、じっくりと遊びたいご家族にはお勧め。
「わぁわぁ」と賑やかに騒ぐゲームではなく、推理時に会話するだけで静かに展開するゲームですが、頭を使うことが好きな方であれば堪能できるでしょう。
Mr.X側と警察側とに分かれて2人で遊んでおられるのも見かけます。2人ゲームとしても楽しめるところがいいですね。

20年以上前から日本でも遊ばれているゲームです。写真のパッケージは初期のもので現在販売されているのは、黒色をベースにしたシャープなパッケージ。良いゲームだからこそ、長い時間変わらず販売されているのだと思います。
右上の写真に写っているのが、コマに移動チップ、Mr.Xの移動記入シート。左上に写っているのが専用のサンバイザー。Mr.Xの視線を隠し、どこを見ているのかがばれないようにするのです。この辺りの小物も面白いです。


ごきぶりポーカー2〜6人対象年齢:10歳以上
ごきぶりポーカー
嫌われ者の生き物たちを、押し付け合いするちょっと変わったカードゲームです。ポーカーという名前が付いてますが、トランプゲームのポーカーとは全く異なり、ブラフ(嘘つき)ゲームです。
カードに描かれているのは、“ゴキブリ”、“カメムシ”、“ネズミ”、“サソリ”、“コウモリ”、“カエル”、“ハエ”、“クモ”の8種類の虫たち。どれもあんまり好かれることは少ない生き物。
ごきぶりポーカー
スタートプレーヤーが自分の手札からカードを1枚選んで、誰でもいいので手渡します。この時、カードに描かれている生き物の名前を告げて、カードの表は見ぜずに差し出します。生き物の名前は、本当のことを言ってもいいし、嘘ついても構いません。バレなければOK。
カードを手渡された人は、2つの行動の内どちらかを行います。
  • @告げられた生き物の名前が、“本当”か“嘘”かを当てます。
  • Aカードを受取り、別の人に手渡す。
    @の場合、本当・嘘を当てられれば、カードは差し出した人に戻って、その人の前に表向きで並べられます。本当・嘘を外したら、自分がカードを受取、自分の前に表向きで並べます。
    Aの場合は、カードを見て、今度は他の誰かにカードを差し出すことになります。この時も、生き物の名前を告げて差し出します。告げる生き物の名前は8種のどれでも構いません。受け取った時の名前でもいいし、全く別の生き物の名前にしても構いません。
    こうして、次に差し出された人が、@orAの選択をします。これを繰り返し、誰かがカードを引き取るまで続けます。
    運悪くカードを引き取った人が、次のスタートプレーヤーです。

    さて、遊び続けていると、プレーヤーの前に生き物カードが複数枚並んでいきます。
    同じ生き物のカードを4枚引き取った人が負けになります。負けなかった人が全員勝利。
    勝つ人を決めるのではなく、負ける1人を決めるというのが、普通のゲームとは異なるところです。

    カードを差し出す時の表情や言葉の様子で嘘か本当かを見抜くのがセオリー。自信がなければ無理に当てにいかず、カードを見て別の人に差し出す方が得策。でも、あくまで、ポーカーフェースでカードを出さないと、見抜かれて逆襲に合っちゃいます。ポーカーフェースで出すところから、こきぶりポーカーってタイトルになったんでしょうねえ。
    自分の手番でなくとも、他のプレーヤーの様子を観察するのは大事。嘘が得意な人、嘘が好きな人、正直者!、癖もあるでしょうし。
    同じ生き物3枚引き取っちゃうとピンチ。もうドキドキです。こっからいかに逃げ切るか?
    嘘つき、嘘つかれ、多人数でワイワイと楽しめるゲームです。

    (初めて遊んだ人の反応)
    ちょっと変わったゲームなので、言葉で説明しただけでは遊び方が判らないものも、遊びだすと直ぐにルールは理解していただけます。
    嘘つきゲームってだけで「苦手」と言う人は結構いますね。「嘘をついちゃダメ!」って日頃躾けられてるから、真面目な人ほど「嘘を付け」と言われることに抵抗感があるのかも? でも、ゲームというのは、駆け引きして相手の予測を外して勝利する遊び。このゲームの場合は、「嘘」がルール上求められている。「嘘をついている」のか「正直」なのかが判らないようにすることが求められている。
    最初はとまどうようですが、直ぐにゲームの雰囲気に入って楽しめます。

    (女性の反応)
    嫌われもののトップは何といっても“ゴキブリ”くん。
    カードに手を触れる時の反応で、あっ、ゴキブリだ!と思うときもあります(^O^)。本当にゴキブリ苦手なんですね。
    一方、“ネズミ”くんは、カードの絵柄がニヒルでカッコ良く、女性には人気です。
    女性は嘘つくのは苦手って言う人が多いのですが、そういう人に逆に騙されます。また、女性の方が表情を読むのは上手みたいです。

    (対象年齢)
    ゲームの説明書には、8歳以上と記載されておりますが、このページでは10歳以上で紹介してます。遊ぶだけなら8歳でも問題なく遊べますが、相手に見破られないように“嘘”を付くのは、精神年齢が高くないと難しいと思います。
    個人差も多いのでしょうが、小さなお子さんの場合は、嘘言っているのかどうか直ぐに判っちゃいます。バランス良く嘘付いたり、ポーカーフェースしたりできるのは、コミュニケーション能力と社会経験とも比例しているんだと思います。なので、このページでは、10歳以上にジャンルしました。子供でも慣れた子は、嘘か本当か全然判らない人もいますので、対象年齢にはあまりこだわらなくていいと思います。
    子供たちと遊ぶのも楽しいですが、大人同士でならより一層面白さが引き立ちます。

    (遊ぶ人数と終了条件の変更)
    ゲームの説明書には、人数は2〜6人となってますが、もっと多人数で遊んでも楽しいです。私は良く、8人くらいでも遊んでいます。
    多人数で遊ぶ場合は以下の工夫をしております。遊ぶ場合の参考にしてください。
    勝負決定条件の変更:同じ生き物4枚が負け→3枚で負け
    3枚で勝負決着とすると展開が随分と早くなります。4枚だと長時間ゲームになってしまいますので、人数が多い時は3枚がお勧めです。



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