子供と遊んで楽しいゲームってどんなゲームでしょう?
子供が喜んでいるのを見て、親として満足することはあっても、
ゲームそのものに喜びを覚える事ってなかなか無いと思う。
だってどうしても子供と大人とでは思考力に差があり、ゲームでは大人が勝って当たり前。
だから手加減するし、わざと子供に勝たせてやる。

でもそれって、本当にゲームそのものを楽しんだことにはならないのでは?
その場合は、子供と過ごすためのツールとしてゲームを利用しただけででしかないのです。
ところが、ゲームによっては子供と大人とで能力差が付き難いものもあるのです。
こうしたゲームで一緒に遊んだら、もっと楽しく子供と遊べると思います。

どんなゲームなら年齢差が付き難いのか?ちょっと考えてみましょうか。




子供でも大人とそれほど差が付かないゲームをジャンル別に挙げてみます。
バランス系ゲーム 比較的低年齢でもOK

ジェンガ
小さい子供でも楽しめるゲームのひとつに、バランス系ゲームがあります。
不安定な所に駒を置いていって、先に崩した方が負けとなる、グラグラパニック系のゲームがこの系統の代表例です。
駒を載せるのではなく、木片を抜き取っていく「ジェンガ」(右写真)などもこの部類です。
もう少し範囲を広めて考えると、将棋崩し(他の駒を動かさず、狙った駒だけを取るやつです)なども一種のバランスゲームの一つと考えられないでしょうか?
アクロバットタワー
このページで紹介している中では、アクロバットタワーがバランスゲームに該当します。

このタイプはゲームというより、おもちゃ的な捉えられ方をされる事の方が多いとは思いますが、これが大人でも結構楽しめるのです。
誰でも子供の時には、この手のゲームで遊んだ覚えがあると思いますし、多くの家庭にはひとつ位は今でもあるのではないでしょうか?

バランス系ゲームの特徴は、2歳や3歳位でもそれなりに遊べるところです。
確かに大人と比べると、手先が不安定で危なっかしいですが、子供も慣れてくると意外と上手に遊ぶものです。大人でもそれなりに集中して遊ばないとバランスを崩してしまう所が、面白いところです。
ルールが簡単でゲームポイントが判り易いところが、小さな子にも楽しめる理由です。

バランス系ゲームは、見た目から子供向きと考えがちですが、大人だけで遊んでもそれなりに楽しめます。
ページでは紹介してませんが、木製チップを抜き取っていく「ジェンガ」は、スキーでの宿泊先に置いてあったりして、大人同士のコミュニケーションゲームとしても一級品と思います。


パターン認識系ゲーム 4歳頃でもいけそうな感じです

どのようなゲームかというと、絵柄や図形のパターンを識別・区別する事がポイントとなっているゲームです。
みつけてピカチュウしっぽでバンバン
このページで紹介している物では、「みつけてピカチュウしっぽでバンバン」「「の」の字さがし」がこれに該当します。

色や、絵柄によるパターン認識というものは、子供の教育玩具にも良く出てくるものです。色合わせパズルや、動物の絵合わせゲームは1歳、2歳から与える玩具です。
また幼い頃、誰もが遊んだ「かるた」や「百人一首」も典型的なパターン認識ゲームの一種です。(百人一首もハイレベルになると記憶力ゲームという話しもありますが(^^))
日本伝統ゲームである花札(花あわせ)も絵合わせパターン認識ゲームと言えます。ですから私のページでは紹介してませんが、「花合わせ」なら5歳の子供でも十分に楽しめると思います。

パターン認識ゲームの特徴は、パターン認識能力だけでの勝負なら、子供と大人との差が付かない事です。
典型例が「みつけてピカチュウしっぽでバンバン」です。幼稚園の娘と私とで能力差が既に無いわけですから、子供と遊ぶゲームとしてこれ以上に素敵な事は無い訳です。

UNO
ゲーム目的そのものは違いますが、色と数字というパターン認識によって小さい子供でも遊べる「UNO」も、少し強引ですがこのジャンルに入れてしまいます。(ゲームの分類としては本来別分類なのですが)
と言うのも、4歳の頃はとにかく色か数字の合うカードを探して遊ぶカード選びゲーム的に遊んでいたのでここに分類しました。多分いろいろ異論はあるかとは思いますが。(^^;;

パターン認識ゲームは、パターン認識力をシンプルに競うゲームから、パターン認識の助けを借りてゲームを視覚化しているケースといろいろあるとは思いますが、小さな子供が最初に出会うゲーム(玩具ではなくて)は、恐らくこのパターン認識ゲームだと思います。


記憶力系ゲーム 6歳頃から急に伸びてくるのでは?

記憶力系ゲームの代表例は、ご存じ神経衰弱。誰もが子供の時に幾度か大人と遊んでもらったのではないでしょうか?

記憶力と言うと大人になるにつれて衰えてくる、子供の方が物覚えがいい、と思われがちですが、本当でしょうか? 少なくとも5、6歳の子と比べると、私の方がまだ記憶力が良いとは感じます。小学生の娘にだって負けません。
ただし真剣に「覚えたら」ですが。問題はここのところですね。真剣に覚えようとしたら、覚えるテクニックを積んでいるだけ大人の方がやっぱりうまいのですが、大人にとっては覚えようとすること事態がしんどいのです。そういえば子供の頃は、覚えることは今ほど苦痛ではなかったような気はします。そこに年の差があるのでは?

さて肝心の記憶力ゲーム、本当に記憶力だけのゲームとなりますと、前述の通り大人にとっては辛いだけで楽しくは感じられません。記憶力がキーポイントにはなるものの、そこに駆け引きの綾がからんでくるゲームを子供と楽しみたいものです。

私のページで紹介しているゲームとしては、「ミスターダイヤモンド」、「漁師のフリッツ」、「ザーガランド」辺りが、記憶力ゲームにジャンルされると思います。
ミスターダイヤモンド 漁師のフリッツ ザーガランド
と言っても、それぞれ記憶力以外の味付けがしてあり、ゲームとしてのバランスは絶妙で、大人でも楽しめることは請け合います。
でも残念ながら、記憶力系のゲームは、あまり大人同士でやりたがらないため、ゲームとして高い評価をなされる物が少ないです。

それでも大人と子供とで差がつかない記憶力ゲームこそ、子供と遊ぶ時には必須のアイテムとは言えるでしょう。
我が家では、下の娘が4歳後半の時からずっと、「ザーガランド」を月に1回以上は遊ばさせられているように思います。何故だかそれほど娘は気に入ってます。
また、ミスターダイヤモンドは借りてきて遊んだのですが、これも大いにお気に入りです。
また借りてきてと子供から催促されて困ってます。どこかで手に入らないでしょうかね?


バースト系ゲーム 数字の価値判断ができる6歳頃から面白いのでは?

バースト系ゲーム。さて、どんなタイプのゲームでしょう?
“Burst”、辞書で調べると、“破裂する”“はち切れる”って意味が書いてます。
私がここで使うバーストは、「折角溜めたものが“はち切れて”無くなってしまう」ゲーム、を意味してます。
自分の手番の終了を自分で決めるゲーム。欲張っていつまでも止めないで続けると、最後にはバーストしてしまうようなゲームです。

私のページで紹介しているゲームとしては、「クライネフィッシュ」、「フロカティサーカス」が、バースト系ゲームにジャンルされます。
クライネフィッシュ フロカティサーカス
バースト系ゲームの特色は、自分の現在の点数と、続けることによるメリット・デメリットのバランスを瞬時に判断しないといけないところです。ですから数字の把握力が増してくる6歳頃から面白くなってくると思います。
このゲームの面白いところは、大人でも瞬時に冷静な判断をするってのは難しく、熱くなってバーストするまで続けてしまったり、不必要に注意深くなりすぎたり、プレーヤーの性格が如実に現れるところです。こうなってくると大人も子供も無く、みんなでワイワイ楽しめます。
できれば、「いけるいける」とか「まだ引くの? あっぶなぁー」とか周りでプレーヤーを煽るようにすると尚更冷静さを失わせ、場が盛り上がります。
でも小さな子供にはあんまりやっちゃダメよ。

このバースト系のゲームはルールがシンプルながら、ゲームに夢中になれる要素があり、子供、大人関係なく一緒に遊ぶゲームとしてお勧めです。まだ紹介できてませんが、“キャントストップ”や“$GREED”等のダイスゲームは、バースト系ゲームの傑作で、私たちゲーマーと称されるようなメンバーばかりが集まる場でも喜んで遊んでもいます。
キャントストップ、$GREEDとも小学生中学年以上であれば大いに楽しめるゲームですから、その内にこのページでも紹介します。


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