ボードゲームは毎年数百個が新作発表されており、世界各国で年間の最優秀ゲームが表彰されているのですが、一番権威あるのはやはりドイツ年間ゲーム大賞の受賞ですね。
今年は、大賞に“コードネーム”が受賞。ちょっと異色な連想ゲームです。
また、
【コードネーム】
2016年のドイツ年間ゲーム大賞受賞したゲームです。言語依存するゲームなんですが、ホビージャパンから日本語版も出ており、遊びやすい環境が既にできております。
ゲームは、2つのチームに分かれて対戦する形式です。推理とインスピレーションで勝負する連想・ワードゲームです。
右の写真のように、言葉が記載されたカードを25枚並べます。この25枚はスパイのコードネームを表しています。
プレーヤーは日本に潜んだスパイ(エージェント)です。他にも沢山スパイが潜んでおりますが、誰がチームの味方かまでは知りません。唯一知っているのはスパイマスターのみ。
各チームから1人づつスパイマスターを選出。スパイマスターから味方のコードネームのヒントをもらい、仲間を探していくゲームです。自チームのスパイすべてを早く見つけ出したチームが勝利です。
マスターが仲間に伝えられるヒントは単語1つのみ。カードに記載されたコードネームに関連する言葉を伝え、自チームのスパイを当ててもらいます。コツは、2つ、3つと複数のコードネームを連想させるような言葉を選ぶこと。だって、1つづつ当てていたのでは、相手チームに後れを取ります。でも、2つ連想させるワードを見出すのは結構難しいです。
スパイマスターはヒントワードと関連するコードネームの数を指定します。ヒントから考えられるコードネームを1つづつ順に指名していきます。当たれば自チームのカードを乗せてさらにもう一つ指名可能。外れるとそこで手番終了、相手チームの手番に変わります。
実は最初ルール読んだ時は大賞を取るほどのゲームと感じなかったのですが、実際に遊んでみるととっても奥深くって面白い。パーティーゲームのノリかと想像していたのですが、ガチで遊ぶとなお楽しい!
4人で、チーム編成変えながら、スパイマスターの順に変えながら遊んだときは、かなり燃えました。やりこめばやりこむほどテクニックも上がり頭も柔軟になります。
是非お試しください。
【カルバ】
ドイツ年間ゲーム大賞最終ノミネート3作品に残った“ケルバ”を遊びました。指定されたタイルの配置を競うゲームです。
密林を探検し神殿を目指します。神殿に辿り着く順番が早いほど高得点になります。道の途中に落ちている金、銀を拾うと得点になります!誰かが4つの神殿全てに到着するとゲーム終了です。
マップは各人が1人1枚づつ持ち、そこに全員が同じ道タイルを設置していくのですが、出来上がっていく道はそれぞれ異なっていくところがポイントになります。
ベテランゲームプレーヤーなら、“テイクイットイージー”というゲームをご存知だと思いますが、ゲームシステムはこれと同じです。
マップには探検家4人を配置します。これもプレーヤー全員が同じ配置でゲームスタートします。誰か1人がタイルをめくり、他のプレーヤーも同じ番号のタイルを引きます。そして各プレーヤー自分の好みに応じてタイルをマップに設置し、神殿までの道を作っていきます。
探検家が神殿に辿り着くと得点をもらえます。探検家を進めるためには、タイルを設置せずに捨てた時だけ進めることができます。探検家を進めることばかり重視すると、道をうまくつなげることができません。
道をつなげることばかり考えていると、探検家が神殿に到着するのが他プレーヤーより遅くなり得点は低くなります。
道と探検家のバランスが重要。他プレーヤーの動き方も観察して、どの作戦を取るか瞬間的な判断力が試されます。
【犯人は踊る】
短時間で遊べる、推理系のパーティーゲームです。2014年5月24日のレポートでも紹介しておりますが、頻繁に遊ばれる良質ゲームなので、またまた紹介します。
タイトルが“犯人は踊る”。これは犯人がどんどん移り変わっていく様を表しているのかな? 一応推理して犯人カード所持者を当てるゲームなんですが、ババ抜きの要領で、犯人カードが次々と人の手に渡っていきます。そのタイミングで誰の手元に犯人カードが手渡っているかを推理しつつ勘も頼りに当てるゲームです。
最初に配られるカードは4枚だけです。自分の手番になるとその中から1枚選んでプレイします。
国産同人ゲームなんですが、ゲーム初心者の人でも直ぐに理解出来遊びやすいゲームです。 各カードには能力があって、カード出すタイミングでそれを実行できます。能力は、犯人を当てる『探偵』や、カードを交換する『取り引き』など。面白いのは、カードを1枚左隣に渡す『情報交換(情報操作)』や、右隣からババぬきする『うわさ』。この2つのカードが出ると。プレーヤー全員からカード1枚が左隣の人に移るので、『犯人』カードが左へ左へと移っていく可能性があるのです。
ババ抜きの場合は、ババを最後まで持っていると負けになるのですが、犯人は踊るでは、犯人カードを持っていても、最後までバレなければ勝利になります。ですから、犯人勝ちを狙って犯人カードをキープする人がいますが、なかなか犯人勝ちは難しい。それだけに、犯人勝ちできると大満足です。
この“犯人は踊る”、人気ゲームで、実は既に第3版まで出ております。版が重なる都度、新しい能力カードが追加されたりしており、少しづつアレンジされてますね。犯人カードが動き易くなる傾向になり、より楽しくなっております。
右の写真は、第1版、第2版、第3版と歴代3つ並べた写真です。見た目は同じように見えますが、少しづつデザインが異なっておりました。
ドイツ年間ゲーム大賞&最終ノミネートゲームを私も2回づつ遊ばせていただきました。