京のボードゲーム会 第36回(2019年9月29日)

副題:協力ゲームは家族向け!

36回目の“京のボードゲーム会”を開催いたしました。今回の参加者は27名、Webサイトを見て来てくださったご家族含め初参加者は5名でした。

持ち込みゲームたち 右の写真は持ち込んでいるゲームの一部です。毎回、100個弱ほどのゲームを用意しております。
京のボードゲーム会は小学生のお子さんも参加されますので、難しいゲームは少なめで、1時間以内で遊べる比較的簡単な部類のゲームを多数用意しております。
そして、毎回幾つか新しいゲームも持ち込んでおります。今回も新作の楽しいゲームがありましたので紹介します。
まず最初に紹介するゲームは協力ゲームです。協力ゲームだと小さいお子さんがいるご家族でも一緒に遊べて楽しいです。でも低年齢向きの協力ゲームって、意外と少ないのですね。


【おばけ屋敷の宝石ハンター】
おばけ屋敷の宝石ハンター “おばけ屋敷の宝石ハンター”は、おばけが出没するお屋敷から宝石を持ち出すゲームです。みんなで協力して宝石を全て屋敷から持ち出しましょう。
舞台は大きなお屋敷です。沢山の部屋があり、あちこちに宝石が8個ちらばっています。ハンターを動かして宝石を抱えて外に出していきます。
屋敷内にはおばけがおります。毎手番ごとおばけが1体づつ増えます。1つの部屋に3体のおばけが揃うと、おばけが合体して巨大な赤いおばけに変身。
赤いおばけが6体出るとプレーヤーチームの負けです。そうなる前に8つ全ての宝石を屋敷から持ち出しましょう。

おばけ屋敷の宝石ハンター おばけ屋敷の宝石ハンター おばけ屋敷の宝石ハンター 宝石はあちこちに散らばって置かれています。1人のハンターが持てるのは1個の宝石だけ。なので、1個づつ持っては玄関から運び出します。誰がどの宝石を持ち出すのか相談して決めます。その途中でおばけに遭遇するとダイス1個を振って出目によってはおばけを退治することができます。おばけを退治できると全員で大喜びしましょう。
ハンター2人が同じ場所でおばけに遭遇すると、2個のダイスを振ることが出来ます。ダイス2個なのでおばけを退治できる可能性が高まります。なので、ハンターは2人づつチームを組んで動き回るのが得策です。協力プレイの面白いところです。
巨大赤いおばけは、1人だけでは退治できません。さらに巨大赤いおばけに遭遇すると1人だけでは逃げ出すことも不可能。誰かもう一人が駆けつけて2人でやっと退治できます。ここもまたチームプレイが大事なのです。

小さいお子さんでも遊べるゲームですが、勝ち負けのゲームバランスは微妙で、必ず勝てるとは限りません。というより、初めて遊んだときは負けることの方が多いかもです。ゲーム後半、残りの宝石を抱えて玄関まで進めば勝ちって状況で、巨大赤いおばけが次々に現れタッチの差で負けたり、1人になったところで巨大赤いおべけに捕まって時間を浪費したりと、なかなかスリリングです。
ご家族でワァーワァー言いながら、ダイス振って遊んでください。


【マラケシュ(ズライカ)】
マラケシュ
“マラケシュ”を紹介します。
ボードゲームを題材にしたアニメ「放課後さいころ倶楽部」が10月から深夜の放送で始まっております。ゲーマーの間では有名なコミックがアニメになりました。
このアニメ放課後さいころ倶楽部の第1話にて紹介されているゲームです。
オープニングで紹介するゲームですから、作者の方も一番紹介したかったゲームだったのでしょう。
“マラケシュ”はリメイクされて、“ズライカ”というタイトルでも販売されておりました。

モロッコの都市マラケシュの市場で絨毯(じゅうたん)を敷いてお金を稼ぐゲームです。他人の絨毯を踏むとその相手にお金を支払いますが、自分の絨毯を踏んでくれるとお金を受け取ります。自分の絨毯をうまく敷き、他人の絨毯を避けながら歩き回ります。
動かす駒の名前はアッサムさん。この駒をプレーヤー全員でかわるがわる動かします。動かす前にアッサムさんを右か左か真っすぐのままか決めて方向転換できます。進む方向を決めた上でダイスを振ってその目だけ進めます。止まった場所に他人の絨毯が敷いてあると、支払いが発生します。
アッサムの進む方向を選べますので、絨毯の枚数が少ない序盤はかわすことが可能ですが、中盤以降はどの方向にも他プレーヤーの絨毯が並んでいることも。ダイス目に一喜一憂します。ここが本当に楽しいところです。
絨毯の敷き方は重要、勝負の分かれ目です。自分の絨毯をつなげて敷くと、踏んでくれた時に高額の収入が得られますが、避けられる可能性も高いです。相手が動きそうな場所を狙って敷くのが基本でしょう。
ルールは簡単で盛り上がれるゲームとして私も大好きなゲームの一つです。

【センコウハナビシ】
センコウハナビシ 私も初めて見るゲームです。バランスゲームなんですが、見た目が秀逸です。線香花火ですよね。
紙で作られた線香花火の火花パーツを、1つづつ付けていくバランスゲーム。自分の手番には花火パーツを一つ付け次の手番の人に手渡します。花火の先にも切れ込みがありますので、花火の先に花火を付けていくこともできます。
自分の手番で線香花火がポトンと落ちると負け。
同じ場所にばかり付けていると傾いて落ちますので、前後左右のバランスを考えて花火を付けていきます。バランスを保ちつつ幾つも付けていくと、結構豪華な花火にもなります。
センコウハナビシ センコウハナビシ センコウハナビシ

今月遊んだゲーム

インストしたゲーム :おばけ屋敷の宝石ハンター、Welcome to、カタン、4人の容疑者、カエルの飛び込み大会、アクロバットタワー、はげたかの餌食、アズール:シントラのステンドグラス、シュッテルス(のらくら村のノーム使い)、ニワトリのしっぽ(ニワトリの羽根取り競争)。
私も一緒に遊んだゲーム :おばけ屋敷の宝石ハンター、Welcome to、宝石の煌き。

参加者の感想ノート

会場受付には、感想ノートが置いてあります。ここに、今日の感想などを書いていただくようにお願いしております。
楽しいことが書いてあると、スタッフの励みになったりしますので、是非お言葉お書きください。
また、次回へのリクエストもOKです。
ノートに記載いただいたものを原文のまま紹介させていただきます。

写真

会場で撮影した写真類を掲載しておきます。写っているゲームについてワンポイントコメントも参考にしてください。

カタン
カタン
ウボンゴソロ
カタン
ウボンゴソロ
現在のボードゲームブームを作り出すきっかけとなった名作ボードゲーム。戦術、駆け引き、交渉、ダイスによる運の要素とボードゲームの楽しい要素がフルに詰まったボードゲームです。
以前遊んだことがある小学生の男の子が面白かったようでリクエストされました。
2人でプレイされてますが、遊んでいるのはウボンゴというパズルゲームのソロゲーム版です。パズルなので、各々が異なるパズル課題にチャレンジしております。

スーパーカロム
スーパーカロム
きらめく財宝
スーパーカロム
きらめく財宝
彦根名産のカロムというおはじきゲームがコンパクトになりました。参加者の持ち込みゲームですので、毎回常設している訳ではありません。
ドラゴンのお父さんが子供たちのために、口からの炎で凍り付いた宝石を溶かしています。溶け出してくる宝石の色をよく観察しましょう。

Welcome To
カエルの飛び込み大会
ダイヤモンド
Welcome To
カエルの飛び込み大会
ダイヤモンド
何人でも一緒に遊べる紙ペンゲーム。自分の街を造成します。誰よりも価値ある街にできるでしょうか?
カエルがワンバウンドして池に飛び込みます。池の中で3つ並ぶと得点です。慣れてくると落とす位置が狙えます。
多人数で遊べる洞窟探検ゲーム。災害の発生を予知し逃げ出すタイミングが勝負を分けます。

呪いのミイラ
にわとりの羽根とり競争
にわとりの羽根とり競争
呪いのミイラ
にわとりのしっぽ(にわとりの羽根とり競争)
探検家になって追いかけてくるミイラをかわして宝物5つ早く集めましょう。京のボードゲーム会一番人気のゲームです。
ニワトリの追いかけっこがテーマ。追い抜くと相手の尻尾を奪い取り、他プレーヤ全員の尻尾を取れば勝利。テーブルに伏せられたカードから指定された絵のカードを見つけると1歩前進。記憶力のゲームです。正解のカードを見つけると続けてプレイできるので一気の逆転あり得る。右の写真は親子2組のご家族で遊んでもらいました。お母さんたちより子供たちの方がちゃんとカードを記憶してましたね。
真ん中写真の男の子は、絵柄カードで遊んでいるだけです。もう少し大きくなったらいろんなゲームで遊べるよ。

4人の容疑者
4人の容疑者
アズール:シントラのステンドグラス
4人の容疑者
アズール:シントラのステンドグラス
4人の容疑者の中から、行動時間と内容から犯人1人を絞り込む推理ゲーム。途中から私も参加させていただきました。
宝石を集めるゲーム。宝石が綺麗ですね。他プレーヤーが何が欲しいか観察して、どの宝石から入手するかを考えます。楽しい思考ゲームです。。

アクロバットタワー
ゴキブリポーカー
ゴキブリポーカー
アクロバットタワー
ゴキブリポーカー
綺麗な人型パーツを組み合わせていくバランスゲームです。落とさないようにパーツを突き刺してバランスを取っていきます。
「これはゴキブリです。」と言いながら人にカードを押し付ける変わった面白いゲームです。前述した「放課後さいころ倶楽部」の第2話で紹介されています。遊んでいる皆さんも楽しそうです。


トップページに戻る

京のボードゲーム会の部屋へ戻る

京のボードゲーム会 第35回レポート

京のボードゲーム会 第37回レポート