さて、ゲームのお話に移ります。
この日、一番よく遊ばれたのは、シュッテルス(のらくら村のノーム使い)です。このゲーム、振るのはダイスではなくノームの駒。
ボードゲームでは、運の要素を取り入れるために さいころ(ダイス)がよく使われます。
運の要素も絡むことでよりスリリングになったり盛り上がったりするのがダイスゲームです。
今日遊ばれたゲームでも、ダイスを利用するゲームが沢山あったのですが、中にはダイス以外の物を振って遊ぶゲームもあるのです。
ちょっと珍しい部類のゲームですが、紹介しましょう。
【シュッテルス(のらくら村のノーム使い)】
京のボードゲーム会では、入口横に沢山のゲームを並べております。上の写真のような状態です。
この中から遊びたいゲームを選ぶのですが、パッケージを見て子供たちが面白そうと感じたのか持ち寄ってきたのがこのゲーム。
タイトルは、シュッテルス(のらくら村のノーム使い)。パッケージのデザインがカラフルで可愛い。子供たちの目を惹き付けたんでしょうねぇ。本日2組のご家族からリクエスト受けました。さらに定例時間終了後のスタッフ時間にも遊びましたよ。
ゲームでは、カップの中に木の駒を入れて振り出します。振り出した駒の数でゲームを進めていきます。木の駒は村のノームたちだそうです。
木の駒(ノームの駒)は15個あります。カップを振る勢いによって飛び出す数が異なります。右の写真を見てください。カップを持ってるのが判りますか?
15面のダイスを使っても遊べるのですが、ダイスだと完全にランダムで、任意の数を狙うことはできません。でも、ノームの駒を振り出す方式だと、数がコントロールできる(はず)のですよ。そこがダイスに無い面白さ!
振り出した数によってお店に商品を出品することが出来ます。出品しているお店と同じ数を振り出すと、商品を高値で販売ができます。商品を販売して設けるのがゲームの基本ですが、もっと手早く稼げる方法があります。
振り出した駒の数が1個、3個、15個だと、村の井戸に400金を供出しなくてはなりません。だから井戸にはお金が溜まっていきます。積み上がったお金は、14個振り出した人のものになります。だから〜、14個狙って振るんですが〜、15個とも出ちゃうことの方が多いんです。
カップの振り方が少し強いと駒が全部(15個とも)出ちゃいます。これに注意して慎重になりすぎると1個しか出ないことも多い。自分以外の人がやると、これって笑えます。これがまた結構多いのですね。だから終始盛り上がりです。
慣れてくると、ある程度は希望した数の近辺を狙えるようになってきますので、何回もチャレンジください。面白いですよ!
【ギフトトラップ】
ゲーム会後半、私も入ってパーティー系ゲームをいくつも遊ばせていただきました。遊んだゲームは、“ギフトトラップ”、“相性チェックゲーム”、“はぁって言うゲーム”。
他のゲーム会では長時間・超難度のボードゲーム愛好者が多いですが、京のボードゲーム会では比較的初心者ゲーマーが多いこともあり、短時間のゲームやパーティー系ゲームが良く遊ばれます。まあ、私がパーティゲーム好きってのも理由の一つですが。
パーティーゲームは良いですよね。初対面同士の人が同じテーブル囲んでも、短時間で笑いあえる仲になりえますから。
今回は、私が持ち込んだ“ギフトトラップ”を紹介しますね。
“トラップ”というタイトル聞いて、怖そうなゲームとの感想もありましたが、とってもアットホームな楽しいゲームです。
他プレーヤーそれぞれの人にプレゼントを贈り、他の人それぞれから1品づつプレゼントをもらい受ける。渡したプレゼントを喜んでくれればポイントゲット!。そして貰ったプレゼントが嬉しかったら、ポイントゲット!
とっても幸せなゲームだと思いませんか。
プレゼントできる品は毎回プレーヤー人数より1種類多く並べられるのですが、その中から選んでプレゼントを贈ります。良い品があっても誰か一人にしか渡せませんので、誰にどの品を渡すか考えなくてはなりません。相手の好みも考えて選んでいきます。彼女は甘いものが好きだったはず!とかね。
一方、自分が欲しい品に対して、3点、2点、1点のポイントを付けていきます。貰った品にポイントが付いてれば、渡した人、貰った人双方が得点になるわけです。
ところが、どれか一つの品には、マイナス4点のポイントも付けねばなりません。つまり、欲しくないプレゼントにマイナス4点を付けるのです。
自分の好みを知ってもらっていないと、マイナスポイントの品がプレゼントされるかもしれません。そうすると、渡した人、貰った人双方がマイナス4点になります。
渡したポイントと貰ったポイント双方とも満点になることを目指します。
遊んでいるうちに、相手の好みがだんだんと判ってきます。動物が好きなんだなとか、アウトドアが好きなんだな、とかです。
プレゼントにも豪華なもの、普通の物と4段階のレベルがあり、一番豪華なプレゼントになると、とても現実とは思えないプレゼントとかも出てきます。まあ、それが欲しいかどうかは嗜好によりますが、実際にもらえたらと夢見て遊んでください。
【呪いのミイラ】
子供たちが最も喜ぶゲームの一つがこの“呪いのミイラ”です。お子さんが2人以上おられるグループだと、喜んで遊んでいただいております。リクエストも最も多いし、感想ノートへのコメントも多いです。
ピラミッドを探検し財宝を狙うトレージャーハンターと財宝を守るミイラとの追いかけっこです。
トレージャーハンターは、ミイラがどこにいるかは判るので、避けつつ誰よりも早く5つの財宝を手に入れなくてはなりません。
ミイラは、トレージャーハンターの位置は判りませんが、動きの素早さでハンターを追い詰めます。ハンターが財宝を取った時にはハンターの位置が判るので、その時がチャンス。一気に差を詰めてハンターを捕らえます。
ハンターは捕まるとミイラの墓場から再出発。3回捕まるとゲームオーバーとなります。
ミイラは、規定回数ハンターを捕まえると勝利。それまでにハンターが5個の財宝を得るか、ミイラが早く勝利条件に達するか。
今回のご家族グループは、小学生のお子さんが3名。男の子2人がそれぞれミイラ役を交互にプレイ。左の写真で別々の男の子が手前側(ミイラ役)になってます。
右側の写真で女の子は3回捕まったので、リタイヤしてミイラ側に回り込んでます。
女の子もミイラ役をやりたいと思ったようで、部屋中に聞こえるような大声で、「私もミイラになりたい!」
まあ、ゲームだと判っているので何ともないのですが、「ミイラになりたい!」って言葉だけを聞いたらちょっと“やばい”よね。(笑)