京都大学総合博物館(京都府)


入場料大人:400円子供:200円
所要時間1時間〜3時間程度
ホームページhttp://www.museum.kyoto-u.ac.jp/indexj.html

地図はこちら

車での交通手段
京都市百万偏、東大路今出川下がる東側。
博物館そのものには駐車場がないので、百万偏を北にいったところの寺の有料駐車場を利用するといい。
総合博物館は京都大学本部構内にありますが、博物館の入口は東大路通りに面したところにあります。

京都大学の総合博物館
京都大学が100年以上にわたって収集してきた学術標本と研究成果の公開を目的に2001年6月1日にOPEN、一般公開された博物館です。
館内の写真撮影は禁止なので、このページの写真と地図は博物館側の許可をいただいてホームページより転載させていただきました。


博物館は、自然史系展示と文化史系展示との2つのコーナーに大きく分かれてます。
どちらのコーナーでも好きな方から見て回ることができます。

今回、嫁さんと下の8歳の娘だけを連れて来たので、じっくりとは見られない部分もありましたが、期待していた以上の内容でした。上の娘(13歳)を連れて、もう一度来てもいいなぁと思っています。
題材としては、小さな子供ではもったいない内容で、小学生高学年以上がターゲットですが、次から次へといろんな展示があるので、小さな子供でもそんなに退屈せずに見て回れます。

自然史系展示と文化史系展示が左右に分かれていますが、2階でつながっており、ぐるっと続けて全部見て回ることができます。

自然史系展示
入口から右手に曲がると、自然史系コースです。

(地球の鼓動と化石)
自然史系展示の入口には、地球の鼓動と称して活断層や地震情報に始まって、古代の化石や進化のお話。

(霊長類学)
霊長類学の研究成果が報告されている。サルの群集研究は世界にも誇れる歴史を持っているようだ。
子供も大人も楽しめるのが、サルのアイちゃんとの頭脳比べ。サルのアイちゃんが実際に研究でテストしていたのと同じゲームを体験できるのだが、ほとんどのテストでは圧倒的にアイちゃんの方が早い。
他にもサルの行動を撮影したビデオがいっぱいあり、テーマごとに自由に見れる。これも見やすい工夫がしてあってなかなか面白い。

(生物の多様性と共生)
温帯林の生態系研究や、多数の昆虫標本。標本には珍しい昆虫も多数あり、子供も興味持って見てました。
本来生き物にそんなに興味は持ってない娘でも、普段このような沢山の標本を見た事がなかったので、少々珍しかったようす。
さらに奥に進むと、熱帯雨林の樹冠の展示。京都大学とマレーシアが世界に先駆けて行っている共同研究の成果を、ジオラマを交えて紹介していた。
マレーシアの研究施設では、大きな樹木の上に樹幹を通して研究調査用の橋(空中道路)を建て渡しているらしく、その一部が原寸大のジオラマとして再現されてました。これは見た時は凄いと思った。こんなことして研究してるんだ!

文化史系展示
入口を左手に入って行くと、文化史系のコースに進めます。

私たちは自然史系を先に回った事と、8歳の娘が文化史系には興味を示さないので、こちらのコースはさっさと通り過ぎちゃいましたが、関心のある人にとってはこれまた面白い空間なのだと思います。

(日本古代文化)
史跡発掘調査や海外学術交流によってもたらされた土器や石器、金属製品などの考古資料が展示されています。
ご多分にもれず、土器の破片がジグソーパズルよろしく石膏で組み合わされたものが展示。土器の破片がごくわずかしかないのに見事に大きな器に復元されている。展示物の後ろ側はほとんど石膏だけのものもある。「本当に原型はこんな形してたんだろうか?」「勝手に想像で組み合わせてるだけじゃないのか?」って、これ見ていつも思うのは不謹慎なのだろうか?

土器の横には、埴輪が多数陳列されている。ここには多数の家型埴輪が並んでいた。それもかなり大きなサイズ、どうやら大型神殿型の埴輪らしい。これまで埴輪ってのは人間型や馬型などと思っていたが、どうやらそれ以外にもいろんな種類があるようだ。今まで家型の埴輪ってのは見た記憶がなかったので、これは新鮮な驚きだった。それも土器なんかと比べたら、はるかに原型をとどめている。

(石棺)
古墳の中心に設置されていたであろう、石棺がいくつか陳列されている。これも見ものだ。それもガラス越しに見るのではなく、実物に手を触れられる(触れてはいけませんよ)ような状態で目の前にある。
こうした状態のものを見た記憶もなかった(単に学生時代に興味なかっただけって話もあるが)ので、今回強く印象に残った。

(日本史資料)
なにやらいっぱいありました。
子供も退屈してきたので、さっさと通り過ぎただけで、何があったか覚えてません。

企画展示室
企画展示室には文字通り毎回異なった内容の展示がなされるらしい。
私たちが出かけた2001年の夏休みには、“京都大学の遺伝子研究”が展示されていた。8歳の娘にとっては全く関心外の展示なので、これまたさっさと通り過ぎましたが、私としてはもう少しじっくりと読んで見たかった部分でもあります。

技術史系展示
パンフレットには記載されてませんし、またエリア的にも分離独立してませんが、ホームページを見てみると、技術史系展示として別コーナーとして分離されてました。
内容は、
(ドイツ機械メカニズム金属製模型)
木製蒸気機関車
京都大学総合博物館のホームページより転載
機械工業の近代化に役立ったであろう、古い機械模型が展示されていました。
カムを使用した形のものが大半だったんですが、根が好きなんですかね、しばらくその動きをじっくりと眺めてしまいました。

(木製蒸気機関車模型)
博物館入口側のホールに設置された、木製の大きな模型です。
京都大学総合博物館のホームページよりこの写真だけ転載許可をいただきました。

夏休みサイエンス教室
私たちが出かけた8月後半には、夏休みの宿題対策でしょう、サイエンス教室が開催されてました。
小学生高学年は、「三葉虫をさわってみよう」。
三葉虫の化石に実際に触れ、スケッチし、観察し、それをもとに三葉虫がどのような環境でどんな風に生きていたのかを推理するそうです。
なんか面白そう。
中学生・高校生のプログラムは、「ロウソクの科学 -ファラデーの時代・現代・そして未来- 」でした。
私、こういうのが好きなので、上の娘が一緒に来てたら良かったのにと思いましたね。
でも事前申し込み制のようでした。
また、冬休みにもこうしたプログラムを企画してくれるのかな?

今回写真撮影できなかったので、文章だけでは雰囲気伝わり難いと思います。もし関心がおありの方は、京都大学総合博物館のホームページを見られることをお勧めします。かなり細部に渡って紹介されてます。


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