私の個人的な意見としては、知育教育はさることながら、社会性を身に付ける意味においてもボードゲームは優れていると思います。
このページでは、ボードゲームがどんな効用を持っているかを考察してみました。
どれか一つでも興味を持つ部分があれば、是非ボードゲームを遊んで体験してみてください。
社会性の習得 |
人と人が遊ぶためには、誰もが気持ちよく遊ぶためのルールがあります。 順番を守る。サイコロの目のとおり動かす。ズルはしない。エトセトラエトセトラ。 ルールを守らない子は、他の子からも遊んではもらえません。ルールがあるからこそ、ゲームを制した時の喜びも感じられるのです。 一緒に遊ぶ大人が、気付いたことを注意してあげるだけで、子どもたちは自然と社会性を身に付けていきます。 |
子どもが不利にならないように手加減をすることはよくありますね。親ですから子どもの喜ぶ顔を見たい。 でも、ズルはいけません。見つけた時はその場で指導して欲しいものです。 でも実行するのはなかなか難しいですよね? 子どもだって勝ちたい。子どもだからこそ負けてばかりだと面白くない。 子どものレベルに合ったゲームを選んだり、ハンディを上手に付けてあげたりすると、誰もが楽しく遊べるようになります。 |
コンピュータゲームで悪い点として言われることの一つに、「辛抱できない」、「都合が悪くなるとリセットしてしまう」と良く言われます。 ボードゲームに限らず対人の世界では、リセットはできません。負けていたとしても勝手にやめる訳にはいきません。 形勢挽回を狙って辛抱して遊んでいると、時には追いついたり、逆転できてしまうこともあります。何故なら、対人ゲームの特徴としてトップの人を全員でマークする傾向があるので、負けていても追いつけるチャンスがいっぱいあるのです。良いボードゲームの特徴の一つです。 こんな経験を積んだ子は、辛抱強くなるでしょう。あきらめずに状況に応じた判断もできるようになるかもしれません。 |
形勢が不利になると、とたんにやる気を無くす人は、大人でも多いです。時には投げやりな言葉で場をしらけさせる人もいます。これらも人と遊ぶ場合のルールの一つです。 どんな状況でも、最後まで勝利を目指してゲームしましょう。それが一番楽しい時間を作るコツです。 勝った人の手を誉められるようになったら素敵ですね。 |
ゲームを遊んでいると、会話が自然に出てきます。 サイコロの目やカードの良し悪しに一喜一憂し、ゲームの展開を予想して話もします。 交渉ゲームの場合は、会話そのものがゲームの一部です。 コンピュータゲームでモニターに向かって独り言を言うのはどこか変ですが、ボードゲームではゲーム中の会話も楽しみの一つです。 ゲームが終わった後に感想で話が盛り上がることも多いです。 初対面の人とも直ぐに仲良くなれるのも、会話があるからこそです。 |
子どもと一緒におしゃべりを楽しんでください。その際に注意することは特にありません。一般マナーを守ってお話してください。 |
個人能力の向上 |
最近話題の前頭葉トレーニング。ニンテンドーの頭が良くなる○○○も面白いですが、1人遊びよりも多人数でボードゲームを遊びませんか?プログラムでパターン化された刺激よりも人間同士の方が数段複雑な刺激が待ってます!もちろん?前頭葉の活性化につながり(たぶんつながっているんでしょう)ます。 とっても楽しい時間が持てて一挙両得! |
ボードゲームでも“頭の良くなる”とサブタイトルが付くゲームを最近よく目にします。教育熱心な親御さんは、このタイトルに惑わされるようですね。 でもボードゲームそのものが頭を使うものですので、無理に親御さんが“頭の良くなる”ゲームを選ぶ必要はありません。子どもの方で知的好奇心に見合ったゲームを自然と遊ぶようになります。それが自然な成長につながります。 |
子供は次々と新しいことを吸収していきます。昨日できなかったことが今日できるかもしれない。新しいことができた時ほど喜びを感じるものはありません。 ゲームでも同じです。子供には少し難しいと感じるゲームでも、遊んでいるうちに子供たちはゲームのコツを吸収していきます。大人が思っている以上に子供の吸収力は高く、気が付くとかなり難度の高い(と思われる)ゲームでも遊びこなしています。 当然子供にとっても新しいことがスムーズにできるようになって、大満足なんです。 |
子供と遊ぶ時、つい駒の動かし方や、カードの出し方に口を挟んでしまいませんか?口を出してばかりいると、子供は自分で考えなくなってきます。 ルール理解でいてないところやマナーについては話してあげて欲しいのですが、それ以外については、できればちょっと我慢して子供を見つめてあげてください。 ゲーム中、「お父さんはあっち行って!」と言われたら、それは喜びましょう。きっと自主性が芽生えてきているのです。 |
いろんなタイプのゲームがありますが、ゲームの基本は勝つことを目標にしてますよね? 誰もが勝つ目的で動いているのですから、人に言われるとおり動いていては勝てません。自分で考えて動くのです。 指示待ちではなく、自分で考えて動く習慣は、他の全てに良い影響をもたらします。 |
ゲームに慣れない子どもは、親御さんに助けを求めるかもしれません。その時はどんどんアドバイスしてあげてください。 ひょっとするとその子にとって難しいゲームなのかもしれません。最初は簡単なゲームから入り、自分で決めることも練習してみましょう。最初のうちは、ルールを簡略化して遊ぶ方法も効果的です。 ここでも親御さんが口はさみ過ぎず、焦りすぎないこと。 |
ゲームを遊んでいると、自然な笑顔がいっぱい出てきます。遊んでいるうちに、いつしか口元がほころんできます。サイコロの目をわくわくして見つめています。サイコロの目ひとつで、みんなが大騒ぎします。そして大きなリアクションも自然と出てきます。 楽しいとの気持ちが、体の表情に素直に出てくるんですね。 遊びが持つ素敵な部分ですね。 |
子供のことばかり気にしていないで、素直にゲームを楽しんでください。そうすれば自然と声が、アクションが、笑顔が出てきます。 子供にとって、親御さんと一緒に遊べること、親御さんが楽しそうに笑ってくれること、それこそが一番楽しい瞬間ではないでしょうか? |
ゲームに慣れてくると、今度はゲームルールを人に説明する機会が訪れます。 ルールを知っていても、人に説明するのはとても難しいことです。 ゲームの全体的な流れを話さないといけないし、細部ルールでも大事なところは漏らしてはいけません。最初に全て話す必要もありません。ゲーム進行に大きな影響をきたさない部分等は、ゲーム中に補足する方が判り易い場合もあります。 初心者に対しては、遊び方のコツを説明してあげる方がいいかもしれません。 こうした人に判りやすく説明する技術は、いろんな局面で大事な能力です。 ゲームとはいえ、自分が中心となって話をする経験・自信を持つことは良い体験になるでしょう。 |
もし子供さんが子供たち同士でルール説明を始めた時は、他の人はゆっくりと見てあげるといいですね。 でも、なかなか全てのルールを漏らさず説明できるものではありません。 大人の方がサポートされる場合は、説明補足するような形でお話いただき、説明の主体は子どもさんに戻してもらえるようにすると、良い経験が積めると思います。 でも、慣れないうちはとても上手な説明とは言えず、辛抱する方も大変なんです。 |
ゲームを遊んで得られるもの |
ボードゲームを遊んでいると自然と会話が始ります。初対面の人同士でもゲームを遊んでいるうちに不思議と親しくなります。そして、ゲーム後も遊んだ感想を話し合って楽しんでいる。 人見知りするタイプの人や、おしゃべり下手の人でも心配いりません。一緒にゲームし、一緒に笑っている間に普通にお話ができるようになってきます。 コミュニケーションツールとしてボードゲームをうまく利用してみてください。 |
人見知りする子っていますよね? 最初は親御さん以外の人と遊ぼうとしない子もいます。対人関係に慣れていないのでしょうね。 そうした場合は、無理に他の子と一緒に遊ばそうとしなくていいです。親子でゆっくり遊んであげてください。 そのうちに慣れてきます。場の雰囲気に自信も付いてきます。自然と同年代の子と遊びだすようになるでしょう。 |
夕食後、テレビ、テレビゲーム、読書とバラバラで過ごすより、家族一緒にゲームする時間をたまには持ちませんか? 子供たちがテレビゲームに没頭する理由の一つは、みんなが一緒に遊んでくれないからかもしれません? 一緒に遊んで、一緒に会話して! 楽しい時間を共有すれば、他にも良いことが起きるかもしれません。 |
私が子供の頃、盆正月だけは家族・親戚でゲームしてもらいました。それが盆正月の楽しみの一つでした。今でも記憶に残ってます。 盆正月だけでなく、日常の生活で実現できていたら、子供の心の教育にどんな影響を与えるでしょうか? 皆さんで考えてください。 |
親子が一緒に笑いあって過ごせる時間は大事です。スポーツでもテレビ・観劇でもなんでもいいですね。 ゲームでもそれが実現できます。 ボードゲームの良さは、特別な時間でなくとも、特別な場所に行かなくとも、家庭の中で家族が集まったら楽しい時間が手に入ることですね。 |
子どもにとって親の笑顔は何よりも嬉しいものの一つ。一緒にゲームが出来て、子供も楽しく感じて、その上親の笑い声をいっぱい聞いて育ったら、たぶん心に栄養が満ち溢れてくるでしょう。 叱ってばかりじゃなく、勉強って言葉も封印して、一緒に遊んでみませんか? |