ファミリー向きの子供用ゲームの部屋 その2
子供だって大人に負けないぞ!
ゲームは知的遊戯です。当然思考能力の高い大人の方が子供よりも強いのは当たり前。だから子供用のゲームは、“運の要素ばかりで頭を使うところが無い”と嫌われる人も多いです。
ところがあるんですね、子供でも大人と対等に競えるゲームが。それも運の要素がほとんど無いにも関わらず。
嘘だと思うなら、実際に子供さんと遊んでみてください。
このページのゲームは、ゆうもあゲーム会でも定番となっているゲームばかりです。
数多くのご家族と子供たちに支持されてきたゲームだけを選択しております。
各ゲーム紹介に“大人でも楽しめる度”を付け加えております。これは大人同士でも面白いのか?を私の独断で5段階評価したものです。
ニワトリのしっぽ(ニワトリの羽根取り競争) | 3〜4人 | 対象年齢:5歳以上 | zoch | 大人でも楽しめる度:3 |
運の要素がほとんど無いにも関わらず、子供が大人と対等以上に遊べるゲームがあるんです。
このゲームが代表格。記憶力ゲームです。
ゆうもあゲーム会でも定番中の定番。毎回必ず遊ばれるゲームってのが幾つかあるのですが、その中の一つ。私の娘も好きと言っています。カードの絵も綺麗で可愛いし、なんと言ってもニワトリの駒が目を惹きます。ニワトリのしっぽが抜き取れるようになっており、他のニワトリのしっぽを全部集めた人が勝ちになります。
円形に並べられた綺麗な卵型カードと中央に伏せられた八角形のカード。それぞれに同じ絵柄が描かれてます。
そしてプレイ人数分だけ木のニワトリ駒が置かれています。プレーヤーは自分のニワトリ駒を進めて他の人のニワトリ駒を追い抜き、しっぽを奪い取るのが目的。
駒を前に進めるには、中央の八角形カードをめくって、自分の駒の目の前の卵型カードと合えば一歩前進できます。中央のカードは一旦伏せて、そして続けて別のカードを引くことができます。絵が合っていたらまた前進。これを繰り返します。
絵が合わなかったら手番終了。次ぎの人に代わります。
たとえば右の写真だと、黄色のニワトリが進むには、下を向いたニワトリの絵を見つけねばなりません。写真のようにうまく見つけると1つ前に進めます。そして次は目玉焼きのカードを見つけましょう。
自分の番でなくとも安心してはいけません。人がめくるカードもしっかり覚えておきましょう。誰かが自分が進みたい絵柄をめくってくれているかもしれませんから。
上の写真では絵柄は9種類しか写ってませんが、本当は全部で13種類あります。2つ3つは覚えられますが、なかなか全部までは覚えきれないもの。新しいのを幾つか覚えたと思ったら、前のを忘れてしまっている。だから誰もが最初は少しづつしか進みません。
ところが繰り返しやっていると、しだいにカードの位置が頭の中に入ってくるものです。無理に覚えようとしなくとも、なんとなく覚えている感じです。でもその状態になるのが大人より子供の方が早いのかな?
(子供達の反応)
子供たちも最初は全然覚えられなくて、1つか2つ進むのがやっとなのですが、ある時突然次から次へとカードを思い出してめくっていく子がいます。もうその瞬間は自信満々です。あっと言う間に人を追い抜いて全部のしっぽを集めておおはしゃぎです。
そういう時は子供の目が光輝いているのが良く判ります。とても嬉しそう。
子供たち自身も、自分がカードをしっかり覚えられていたことにびっくりしている姿を良く見ます。自分でも不思議なんでしょうねぇ。たぶん頭で記憶しているのではなく、絵柄と位置を感覚的に把握しているんだと思います。その能力は年齢とはあまり関係ないようで、子供の方が優れていることが多いです。
大人の方が覚えきれずに苦労している時に、目の前で小さな子が見事に当てていくのを見ると、思わず拍手しちゃいます。
子供をおだてて勝ちを譲っているのではなく、心底子供を褒め称えている姿は、当の子供にとっても忘れがたい思い出になるようです。
こうした姿が自然に現れるこのゲームが、私はとても好きですね。
子供って自信持つと本当に強いです。自分ができるんだと信じたことには凄い集中力を発揮します。
このゲームの場合でもそうです。このゲームが得意って女の子(小学生低学年)がいるんですが、本当に得意です。大人同士で遊んでいて、なかなか勝負が付かない。時間ばかり掛かって進展しない時(要は誰も集中して覚えてないだけなのですが)ってあるのですが、その女の子が側に来て少し見ているだけで大体の絵柄の場所を覚えてしまいます。
私の娘はそれほど得意ではありませんが、それでも私といい勝負はするかな?今度遊んでみましょう。
最初慣れないうちは、絵柄の数を少し減らして遊んでみると簡単です。小さな子だったら最初は6枚くらいから始めるといいでしょう。このくらいの数でしたら、大人も簡単に覚えられます。でも子供も直ぐに慣れてもっと枚数を増やして欲しいとせがまれるでしょう。そうなると、大人も集中しないと覚えられませんからご注意ください。
(注意すべきことだけ)
運の要素が無いだけに、個人の能力と集中力の差が出ます。初めてゲームする時はさほど差はありませんが、数度繰り返し遊ぶと、勝つ人が決まってきます。これがこのゲームの難点ですね。
ですから、個人宅でご家族だけで何度も遊ぶゲームではないのかもしれません。
ゲーム会のような場所や、ご家庭でもいろんな人が遊びに来られるような所であれば重宝するゲームだと思います。
見た目が非常に美しいので、広いお部屋をお持ちでしたら、ディスプレイとして見て楽しんでもいいでしょう。